2026.05.24

book

昨日沖縄に帰ってきたが東京滞在中に風邪をひいた。異様に寒かったのが原因と思う。喉が痛い。

「入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください」を読んだ。なろう発ホラーともあって相応の文章運び。人知を超えた怪異に気に入られ、怪異が美少女であればラブコメになるタイプの日常侵食系ホラー。正直特筆するようなものはない作品ではあるけれど、一文だけ光るものがあった。

俺の予測が正しければ、これは実際に起きた事件から拾い上げてきた名前なのだ。信ぴょう性を持たせるためだけにランダムに選ばれた、何処かで実際に何かをしでかした人間の名前である。  ……『噓』を疑わせるために仕込みをしてくんのって、大分悪質ではなかろうか。

今作の怪異は、集合住宅において主人公の隣の部屋に住み、毎日のように友達から聞いた話と称して怖い話を語るのだが、本当にあった話と受け取ってしまうと何かが起こることが示唆されている。怪異はどうにかして主人公に嘘であることを疑わせようとして様々な手を尽くす。その一つが現実にあった事件の当事者、関係者から氏名だけを借用するという、創作に嘘の信ぴょう性を持たせるためだけのありきたりな手段ではあるが、昨今のモキュメンタリーホラー作品の氾濫に対する冷ややかな視線にも思えた。少なくとも本作にモキュメンタリーな要素はない。もう少し踏み込んで「今作の怪異=現実のホラー制作者」と読むこともできそうであるが、そもそもたいして面白くないのでモチベがなかった。

東京でバカ食いしたのでいろいろ微増。しかし今は何をどれだけやれば戻るのか完全にわかっているため不安はない。

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