2026.09.13
レベル5が新作公開配信内の映像で生成AIを使っていたらしく、批判されて謝罪していた。
https://kai-you.net/article/96527
レベル5のコンテンツは妖怪ウォッチのアニメくらいしか触れていない。新卒で入った会社を辞めたあと、半年ほど無職期間があったのだが、なぜかその間観ていた。観ようと思ったきっかけもストーリーも大して覚えていない。こまさんがとても可愛かったのは覚えている。
問題の映像をざっと観てみたがどのあたりに生成AIの映像が使われているのかいまいちわからなかった。まぁレベル5は以前から生成AIをワークフローに取り入れているのでそれ前提の批判もあったのだと思うし、成果物の品質を問題にするのは妥当。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1555383.html
生成AIの使用を批判するにあたって、学習データの作成において著作物の無断使用があるため、使うこと自体に問題がある、という前提をとる時、難しいのは今回のようなケースだと思う。レベル5はLLMが話題になる以前からゲームコンテンツを制作しているし大きなメディア展開もしている。画像生成モデルにおいてそれらのコンテンツが学習データとなっている可能性は極めて大きいというか、ほぼされているだろうし、今後もそうだろう。そしてこれはレベル5や企業IPに限定した話でもなくというか、オプトアウトの交渉を取れない個人のクリエイターほど対象となる。つまり、前述の態度を踏襲すると、被害者と加担者は生成AIを使用する個人において重なり、使用をやめろという指摘は徹底して被害者の立場として甘んじろという指摘にもなりえる。
もちろんレベル5に対して使用をやめろという指摘は可能だ。ただ市場においてコンテンツ制作において生成AIを前提としていないワークフローがどれだけのこっているのかが不明で、レベル5のワークフローに関わるクリエイターのキャリア選択を摘む可能性も出てくる。これはボイコットについてまわる一般論ではあるがコストが実行者以外のどこに落ちるのかいまいち読めないところがある。しかし、ボイコットを要求する側も権利侵害を受けている可能性があるので、一概に無責任な批判とは言えない。
そうなるとAI導入による人員削減をしないとか、クレジットを明記するとか、できるだけクリーンなモデルを使うとか、ボイコットを求めると共に使用条件も求めるような。まぁそういうことになるのではないか(この辺りは詳しくないので曖昧にしておく)。そこでさらに問題となるのが、労働組合があるゲーム企業が少ないこと(あっても団体交渉権がなかったり)、アニメもそうだが業務委託の個人事業主が多い現場ではそもそも交渉できる回路が薄いということだろう。クールジャパンとかいうならこういうのをさぁ!ちゃんとやるべきだったんじゃないの!産業の振興だけを進めて労働条件の下地を作ってこなかったのは問題がでかい。